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【感想】「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本

 

本の簡単な紹介

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この本は繊細でストレスを感じやすい人(=HSP)が、その繊細な感覚を大事にしながら、楽に過ごせるようになる本です。

 

初めの第1章では、繊細さんとはどんな人のことを言うのかを解説してくれます。第2章では、ストレスに遭遇した自分の心身のケア方法を知ることができます。

 

 

第3章では人間関係で疲れにくくするコツ、第4章では働きやすくなる技術を学べます。

 

また最後の第5章では、繊細な気質を活かす具体的な方法を教えてくれます。この本ではあらゆる繊細さんのタイプが、網羅されているなと感じました。

 

 

繊細さんを知るための、入門書のような本です。自分がどんな繊細さんタイプなのかが分かったら、より特化した本や論文を読むのもオススメです。

 

 

自分がどの感覚に繊細なのかを知る

自分が「五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)の中のどの感覚に繊細なのか」を知ることで、自分のことを整理できます。私の場合は、嗅覚と触覚が敏感だと気付きました。

 

たとえば私の場合、一度臭いが気になってしまうと、体がムズムズして集中力が下がってしまいます。

 

 

また触覚にも敏感でニットが首周りに触れると、チクチクして気になってしまいます。

 

感覚が繊細な人にオススメの、外部からの刺激を予防する方法はいくつかあります。私は嗅覚が一番繊細なようなので、嗅覚の対処法を例に紹介します。

 

【嗅覚】

・マスクを付ける

・アロマペンダントを付ける

・お気に入りのハンドクリームなどを常備する

 

マスクは日常的に付けています。直感で外部からの刺激を、予防しているのかなと思いました。

 

アロマペンダントは、本を読んで初めて知りました。嗅覚が敏感な方は、自分に合いそうなものを、是非試してみてください。

 

 

繊細さんがマルチタスクを乗り切る方法 

この本の中では、繊細さんがより快適に仕事をするための方法を、いくつか紹介してくれます。ここではその中の一つ、「マルチタスクをこなすためのコツ」を解説します。

 

繊細さんは一般的に、業務の上の細かい部分や周りの雰囲気など、様々なことを感じ取り、物事を深く考えながら仕事を進めます。

 

 

そのため一つひとつの仕事に、抜け目なく丁寧に取り組むことを得意とします。

 

一方で全体を見ながら、適宜複数の業務をこなすマルチタスクは苦手な傾向にあります。ただマルチタスクが得意でなくても、仕事上こ避けられない場面があるでしょう。

 

 

そんな繊細さんにオススメなのが、「今、最もしなくてはならないタスクを一つ選ぶ」ことなのです。

 

よくマルチタスクをする時は、優先順位をつけようと言われたりしますが、繊細さんの場合だと順位をつけることで、ますますパニックになる可能性があります。

 

 

この本では、「重要なものを一つ選び、すぐにやる」ことが推奨されています。

 

個人的にこの考えは、家事にも応用ができるなと感じました。

 

 

私の場合、「今日は洗濯して、その間に掃除をして、夕飯の買い物に行って…」と考えると頭が混乱して、動きが止まってしまいます。

 

まず今一番やらなければいけない家事を選び、行動に移す。
その家事が終わったら、また一番に取り組むものを選ぶ。

 

というサイクルにすれば、やるべきことがいくつかあっても、焦らずに済むなと思いました。

 

毎日何となく疲れてしまう人にオススメ

本を読み始める前は、「自分は繊細さんなのかな」と思っていましたが、どの感覚に繊細なのか、外部からの刺激をどの程度受けるのかは人それぞれです。

 

自分が繊細なのか分からない方も、毎日何となく疲れてしまうのには原因があるはずです。

 

 

原因が分かれば精神的に楽になりますし、この本には具体的な心のケア方法をも紹介されています。

 

最近なかなか自分と向き合えていない人に、オススメの本です。